吉田鋼太郎(片桐正敏・役) コメント
7年というのはなかなか長い年月で、自分も55歳から始めて今62歳。年を重ねた分、人間も熟成してなくてはいけないだろうし、大人になっていなければいけない。まだまだ勉強しなくちゃいけないことはあるんですけれど、でも7年の蓄積みたいなものがこのシーズン7で出せるといいですね。
演じる俳優たちもますます大人になって、そういう意味ではプロの人間が集まっているので、大人の視聴者もさらに満足させられるような作品になっていくといいなと思います。
今作の台本を読んでまず驚いたのが、環と青山の共同生活です。この先どうなっていくのか、非常に楽しみですね。もちろん事件を解決していく刑事たちという側面が一番大事なのですが、今作では私生活も少し見えてくるので、さらに楽しみ方が増えるのかなという気がしています。
7年を経て、さらに円熟を重ねて、ますます見応えのある「刑事7人」になっています。見る方がわくわくハラハラしたり、笑ったり、最後には泣けたり、全ての要素が詰まっている、「刑事ドラマ」とはひと言には括れないような素晴らしいドラマになると思いますので、ぜひご期待ください。
北大路欣也(堂本俊太郎役) コメント
シーズン7は、ドラマの中で堂本は一旦、法医から外れているんですよ。そこからまた呼び戻されて。今まさに、自分がそれと同じ心境です。「ああ、また呼んでくれた」という。
「刑事7人」は全員が素晴らしく何事もできるわけではなく、得意、不得意もあるし、年齢の差もある。でも、集まることでとてもバランスのいい6人の刑事となっているからこそ、そこにちょっとうるさいおっさん=堂本が法医解剖でアイデアを出していける。堂本教授としては、いいメンバーとコンビを組んでいる感じですね。今回は過去の話も少し出てきますが、過去のさまざまなことを乗り越え、今一番いい状況の中で堂本は仕事をさせてもらっているということを実感しています。
事件は残酷なものもあれば、悲しいもの、ちょっとおかしいもの、いろんなものがあり、その話ごとにそれぞれの活躍のテンションも違いますが、それを大いに楽しんでいただきたいですね。そして、その全てに共通するのは、最後は「愛和」です。事件もあるけれど、それも乗り越えての愛和だと思うし、そういう世界にできるように7人とも願っていると思います。