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髙嶋政宏、コロナ禍でさらに料理にハマる「シェフ役もやってみたい」<3週連続インタビュー:第2回>

2021/08/27 16:00

コロナ禍で改めて感じたシェフの凄さ


自ら料理をすることも好きだと語る髙嶋 
自ら料理をすることも好きだと語る髙嶋 撮影=山田大輔

昨年からはコロナ禍となり、飲食業界をはじめ、食を取り巻く環境、食に対する意識も大きく変化した。髙嶋のグルメライフにはどんな影響があったのだろうか。

「飲食業界の知り合いに連絡を取ると、みんな『暇なんです』って言うから、『今、食材これとこれとこれがあるんですけど、どうやったらおいしく食べられますかね?』って聞くと、いろいろ教えてくれるんですよ。イタリアンのシェフにすごく細かく、『前に食べたドレッシング、すごい甘いんだけど甘すぎず、ビネガーなんだけど酢がそこまで効いてない。あれの作り方教えてくださいよ』って伝えて、イタリアンの3倍酢の作り方を教えてもらったり、『ニンニクとアンチョビが余っちゃって』とか言うと、『黒パン買ってきて、みじん切りして乗せて、オーブントースターでいいから焼いて作ってみてください』ってアイデアをくれたり。昨年の最初の緊急事態宣言中は、そういうことをよくやっていましたね」

熱々のまま手づかみで食べるのが髙嶋流。ぜひお試しあれ! 
熱々のまま手づかみで食べるのが髙嶋流。ぜひお試しあれ! 撮影=山田大輔

もともと普段から料理をしていたものの、自粛期間中、毎日のように料理をするようになって、「料理好きとはいえ、何せ疲れる」と髙嶋。

「これまた塩沢さんから紹介していただいたシェフのお店の通販を利用してみたんですけど、『コンヴィヴィオ』っていうイタリアンのコースが家にいながらにして食べられる素晴らしいオンラインで。二人分送られてくるんです。それを湯煎したり、火を入れたりする、たったそれだけでも首が凝るのに、これをシェフは毎日、何人分も…って考えたら、シェフってすごいな、って。しかも火を入れるタイミングとか、お客さんを見ながらやってるわけじゃないですか。さらに、あそこはお酒飲まない人なんだとか、あの人たちはしゃべってるから冷めていくのも計算に入れなきゃダメだとか、あそこは量を食べない人だとか、常連のあの人が来ただとか…そういうことを全部瞬時にやっているんだなって」

段取りや、食器や調味料の配置など、すべてスムーズにできるよう、計算されていることにも気づき、感心した。

「僕、いつもできたてを食べたいし、台所をそのままにして、食べ終わってから戻ったときに、流しがぐちゃ~っとなってるのが何か嫌なんですよね。だから作りながら片付けもするんですけど、これって大変で。火にかけながら、流しにジャーッて水を入れて。両手でやってましたもん。あと、手順は考えておくんですけど、たとえばフライパン振ってて、塩が離れたところにあるとちょっとパニくるし、菜箸がどこに行ったか分からないだけでもやっぱりパニくる(笑)。『お皿出しておくの忘れた! あー、でも出してる間に火が入っちゃう…』みたいな。全部ちゃんと用意してやらないとダメなんだな、って」

食べることは「生きがい」。素晴らしい料理に出会った喜びに満ち溢れたような表情に 
食べることは「生きがい」。素晴らしい料理に出会った喜びに満ち溢れたような表情に 撮影=山田大輔

とはいえ、「シェフの役、やってみたいですね」と笑顔の髙嶋。そもそも、食べることだけではなく、料理をすることに興味を持ち始めたのは「オムレツがきっかけだった」と振り返る。

「15年位前からですかね、料理にハマりまくったの。芸人の三瓶さんがバラエティー番組でオムレツを作ってたんですけど、異常に上手くて。彼、服部(幸應)先生のところ(服部栄養専門学校)の卒業生で、聞くところによると卒業試験がオムレツだったそうなんです。そこから毎日ずっとオムレツを作りました。当然できないんですけど、『何であんなにうまくできるのかなぁ』ってやっているうちにだんだんできるようになって。毎日オムレツを作ることで、その日の自分の運勢を占うみたいな感じでしたね(笑)。『今日は落ち着いてるな』とか『あ~今日はちょっと焦ってるから気を付けた方がいい』って。やっていくうちに、そんなに焦らなくても焦げないことがわかったり、習っていないのにフライパンを返せるようになったり。オムレツができるようになったら、ほかの料理もできるようになるんですね、なぜか。僕、好きなことはすごく集中するんです。興味のないことは付き合いでもしないし、見ないし、行かないんですけどね(笑)」

第3回の料理のテーマは「野生を内包する食材作り」。配信は9月3日(金)を予定しております。

取材・文=四戸咲子

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

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<Profile>
たかしま・まさひろ=1965年10月29日生まれ、東京都出身。B型。
1987年に映画「トットチャンネル」で俳優デビュー。以降映画やテレビドラマ、舞台等で幅広く活躍。
2018年には、自身について赤裸々につづったエッセイ「変態紳士」を発売し、話題に。
出演舞台「醉いどれ天使」の開演を9月3日(金)に控える。

舞台「醉いどれ天使」
9月3日(金)~21日(火) 東京・明治座
10月1日(金)~11日(月) 大阪・新歌舞伎座
原作=黒澤明、植草圭之助/脚本=蓬莱竜太/演出=三池崇史
出演=桐谷健太 高橋克典 佐々木希 田畑智子 篠田麻里子 髙嶋政宏 ほか
公式HP: https://www.yoidoretenshi.jp/

<取材協力>
エレゾゲート (ELEZO GATE)
東京都港区虎ノ門1-17-1 虎ノ門ヒルズビジネスタワー 3F
店舗サイト: https://www.toranomonhills.com/toranomonyokocho/1003.html

株式会社ELEZO社
公式サイト: http://elezo.com/

スタイリスト=井嶋一雄(Balance)
ヘア&メーク=TOYO
衣装協力=HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE

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