真田丸のあらすじ
幸村(堺雅人)の手紙を読んだ信之(大泉洋)は、幸村が死を覚悟して家康(内野聖陽)の首を狙おうとしていることを察する。信之は幸村を止めるため、病を押して大坂へ。真田の陣に立ち寄った信之は息子たちに会い、家康の命令で幸村に面会するという信尹(栗原英雄)を待つ。その頃幸村らは軍議を開き、又兵衛(哀川翔)の案を採用して、天王寺で徳川軍を迎え撃つことに。そんな折、家康から最後通告といえる書状が届く。浪人衆を解雇して大和郡山城に移れば兵を引くという内容だったが、秀頼(中川大志)は家康と最後まで戦う意思を示し、幸村も賛同する。やがて慶長20(1615)年4月、大坂夏の陣が始まる。幸村は家康の進路を予測して、又兵衛らを配置。だが家康はその裏を読み、正信(近藤正臣)に道明寺に到着した又兵衛を調略するよう命じる。
和睦交渉の結果、真田丸は取り壊され、堀は埋め立てられた。幸村(堺雅人)は起死回生の策として佐助(藤井隆)に家康(内野聖陽)暗殺を命じる。再三の徳川の陣への奇襲で家康を京に戻らせることに成功した幸村は、その途上での暗殺を計画。その際、幸村は織田有楽斎(井上順)に伝えた日より一日早く実行に移し、有楽斎に内通の証拠を突き付ける。しかし襲撃は、家康が影武者だったため失敗に終わる。慶長20(1615)年、大坂城に集まった浪人は10万人に。幸村は血気盛んな浪人たちを抑えるため、彼らの家族の入城許可を秀頼(中川大志)から取り付ける。浪人たちは家族を呼んで談笑し、城がにぎやかに。幸村は信之(大泉洋)の息子二人に会いに行く前に、茶々(竹内結子)と秀頼の元へ。秀頼は幸村に促され、次の戦に勝ったら四国に国替えすると茶々に告げる。
徳川軍の砲撃に恐れをなした茶々(竹内結子)が和睦すると言いだす。幸村(堺雅人)が反対するも覆らず、浪人たちから不満の声が上がる。幸村は家康(内野聖陽)の思惑を読み、評定の場で、浪人たちを豊臣の家臣として召し抱えるよう主張。だが大蔵卿局(峯村リエ)が反発する。一方、織田有楽斎(井上順)は徳川方が出す条件を、茶々が人質になるか、豊臣家の大坂からの国替えと推測。秀頼(中川大志)が大坂を離れてもいいと言ったため、幸村は困惑する。程なく豊臣からの和睦案に目を通した家康は、秀頼が国替えを望むなら関東にと無理難題を吹っ掛ける。有楽斎が交渉役に名乗りを挙げるが、幸村は女性の方がいいと茶々の妹・初(はいだしょうこ)を推薦。大蔵卿局も同伴すると言いだしたため、きり(長澤まさみ)に供をさせ、一行は徳川方の交渉役・阿茶局(斉藤由貴)と会談する。
大坂城は30万の徳川軍に包囲されながらも、幸村(堺雅人)の策が見事に当たり城に寄せ付けない。家康(内野聖陽)は30万の兵士に夜を徹して雄たけびを上げさせ、豊臣方の恐怖心や寝不足をあおりながら次の策を練ることに。幸村は動揺する兵士たちをなだめ、一方で好戦的な後藤又兵衛(哀川翔)らを抑えつつ、徳川軍の次の攻撃に備える。その頃信之(大泉洋)は、幸村に兵糧を届けるため、平野長泰(近藤芳正)と共に屋敷を出ようとしていた。だが信之を引き留めたい稲(吉田羊)は、出浦昌相(寺島進)に信之の説得を命じる。程なく家康は真田信尹(栗原英雄)に幸村の調略を命じる。信尹は忠義心の厚い幸村が寝返るはずはないと思いつつも、幸村を10万石の大名にすると言われ、承諾。幸村は佐助(藤井隆)を通じてそのことを知り、信尹を迎え入れる。