新選組!のあらすじ一覧
長女・たまが生まれ、近藤(香取慎吾)は父親になった。そんな中、平助(中村勘太郎)を連れて講武所に初出仕するが、なぜかすげなく追い返される。松平主税助(藤木孝)が近藤の出自を知って採用をやめたのだ。そうとは知らず戸惑う近藤は、そこで土佐藩も土佐勤王党も抜けていた龍馬(江口洋介)と遭遇。誘われるまま舶来品が並ぶ幕府軍艦奉行並・勝海舟(野田秀樹)の屋敷へ。象山(石坂浩二)も加わり、真の攘夷や海軍操練所創設の話で盛り上がる。事情通の勝は、近藤が講武所を追い払われたのは身分のせいだと断言。自分は武士だと信じる近藤は、主税助への直談判を決意する。そのころ試衛館では、清河八郎の使者・山岡鉄太郎(羽場裕一)が山南(堺雅人)を訪問。幕府が身分を問わず国のために働く浪士を募集していると明かす。山南は早速状況を手紙にしたため、近藤に渡すようつね(田畑智子)にゆだねる。一方、お琴(田丸麻紀)との交際を続けていた土方(山本耕史)は、早く結婚したいと迫るお琴にウンザリ。冷酷にあしらい傷つける。
近藤(香取慎吾)は周斎(田中邦衛)が用意した袖の下を手に、講武所の松平主税助(藤木孝)のもとへ。教授方への就任を約束された近藤は、佐々木只三郎(伊原剛志)の案内でけいこを見るが、生徒の覇気のなさに驚く。沖田(藤原竜也)と永倉(山口智充)は、伊東道場へ出向き、藤堂平助(中村勘太郎)を試衛館に譲ってほしいと談判を。道場主・伊東大蔵(谷原章介)は断わるが、移籍をかけた門弟との戦いに沖田が勝利し、平助も試衛館の門人になる。一方、土方(山本耕史)は故郷の娘・お琴(田丸麻紀)と見合いするはめに。結婚の意志はないと断言しつつ、色香に迷って抱いてしまう。帰宅した近藤は、客人の松本藩士・伊藤軍平衛(光石研)の頼みを聞き、高輪のエゲレス公使館へ土方家の石田散薬を売りにいく。道中、尊王攘夷派から異人を守らねばいけない現状を嘆く軍兵衛。公使館に到着すると、軍兵衛は精神を病んでいると館の者が知らせる。薬が売れないとわかった近藤らは仕方なく帰ろうとするが、イギリス兵から声をかけられる。
幕末に生きた新撰組の若者の姿を局長・近藤勇の人生を軸に描く。1864年4月、幕府倒幕を狙う長州の志士を追う新撰組は、長州の志士の首領・桂小五郎(石黒賢)が密談の場に現われるとの情報を得る。近藤勇(香取慎吾)を先頭に副長・土方歳三(山本耕史)、一番組長・沖田総司(藤原達也)らは現場を急襲。大勢の志士を捕らえるが、桂は恋人・幾松(菊川怜)の知らせで逃げた後だった。それでも、新撰組の活躍に京都守護職の松平容保(筒井道隆)は、満足を覚え、花魁の深雪太夫(優香)は恋人・近藤の無事に安堵する。その10年前。江戸で天然理心流の道場を構える周助(田中邦衛)の養子となった近藤は、土方の女癖の悪さにあきれつつも、充実した日々を送っていた。ある日、2人はそば屋で桂と出会う。近藤は桂と道場での顔見知りだったが、初対面の土方は人を見下した態度の桂が気に食わない。が、そこに居合わせた坂本龍馬(江口洋介)がその場を治め、軍学者・佐久間象山(石坂浩二)につてがあるから黒船を見にいかないかと誘ってくる。